萌えキュンと叙情の狭間で…ミニアルバム「スキだなんていえない」(miko)のご紹介

スキだなんていえないレビューアイキャッチ

定額制とローカル再生の使い分けについて試行錯誤中。
こんにちは、雷奈(@raihatori)です。

音楽レビューの記事もしっかりかけるようになりたいと思い、同じアルバムを何度も聴くことが多くなりました。こういう時に定額制配信ってとても便利ですよね。

今回は2009年(平成21年)にリリースされたmiko(みこ)さんのミニアルバム「スキだなんていえない」のレビューです。東方アレンジの歌姫として知られるmikoさんのオリジナル曲を集めたミニアルバム。曲数は少ないですが聴き応え満点です。

【Apple Musicで聴く】(iTunes Storeでのダウンロード購入もこちらから)

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東方アレンジの歌姫が放つオリジナル曲のミニアルバム

「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」「チルノのパーフェクトさんすう教室」等、同人ゲームシリーズ「東方Project」(原作:ZUNさん)のアレンジ楽曲において多数の大ヒット曲のボーカルを担当してきたmikoさんは、まさしく「東方アレンジの歌姫」といえるでしょう。

※「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」について、2006年の発表当時は「藤咲かりん」という旧芸名でのリリースでした。

mikoさんは東方アレンジ関係以外でも、2007年から2017年まで北海道札幌市に拠点をおく音楽制作グループIOSYSの主要メンバーであるARM(アーム)さん、quim(キム)さん、夕野ヨシミさん、カギさんとともに「Albatrosicks(アルバトロシクス)」というバンドを組んで、オリジナル曲での活動もおこなっていました。

アルバトロシクスの作品についても、また別の記事でレビューします!

本作は、mikoさんのソロ名義でリリースされたミニアルバムなのですが、タイトーが提供していたカラオケコミュニケーションサービス「キャラオケ」のために制作されたオリジナル曲が収録されています。

※キャラオケは僅か約半年でサービス終了してしまったようですがね…(汗)

ボーナストラックとして、キャラオケで登場した4曲の中の一つ「Dreamy Bird」のリミックスバージョンも収録。

「スキだなんていえない」全曲ミニレビュー

それでは、「スキだなんていえない」全曲ミニレビューに行ってみましょう。全9曲収録ですが、トラック6以降は「Dreamy Bird – COSIOTONE TECHNO MIX -」以外のカラオケバージョンとなりますため省略させていただきます。

キャラオケはその名のとおり、アバターを作ってその姿でカラオケを楽しむサービスでしたからね。

  1. スキだなんていえない
    「大好きだけど恥ずかしくて言えない!」そんなもどかしい思いをキラキラポップに乗せた王道アイドルソング。mikoさんの歌声ともシンクロ率100%です。

  2. LOVE POWER
    デート前夜がテーマの楽曲。恋する気持ちさえあれば、どんなハードルもトラブルも超えていける…今恋愛中の方への応援ソングとも言えるだろう。

  3. Deep Shadow
    このアルバムの中で一番の推し曲。叙情的な歌詞とメロディーがそそる。この曲を境にアルバム全体の世界観も一変します。ピンクサイドからブラックサイドへ大変身。

  4. Dreamy Bird
    真剣な愛情表現を綴った歌詞をテクノサウンドに乗せて。暗闇の中でほのかに燃える灯火のような「静かなる情熱」を感じさせる。

  5. Dreamy Bird – COSIOTONE TECHNO MIX –
    先述の「Dreamy Bird」のリミックスバージョン。オリジナルバージョンより僅かにテンポが遅くなっているためか、より重厚感が増している。

推し曲「Deep Shadow」についてもう少し語る

表題曲の「スキだなんていえない」ではなく、なぜこの曲が推し曲なのか。それは、叙情的な歌詞とメロディーに、mikoさんの萌えキュンボイスが絶妙に調和しているからこそなのです。

何度も聴いていると、脳裏に夜の摩天楼が浮かんできます。それぐらいストーリーが色濃く脳内再生される個人的名作。

曲終盤のラスサビは聴き応え満点なのでお聴き逃しのないように。めちゃくちゃカッコいいmikoさんに会えますよ。

CDは未発売、デジタル配信もリリース先が非常に限られているので注意!

今回は東方アレンジの歌姫としても知られるmikoさんのミニアルバム「スキだなんていえない」のご紹介でした。

4曲(+リミックス1曲)で様々な表情・世界観のmikoさんを味わうことができる大満足の1枚。東方アレンジやアルバトロシクスとは一味違う、そんなmikoさんの歌の世界を体験していただければと思います。

なお、本作「スキだなんていえない」はリリースされているサービスが非常に限られており、私が確認したところ定額制配信ではApple Music独占、ダウンロード販売もiTunes Storeとmoraのみとなっているようです。CDも発売されておりません。

SpotifyやAmazon Musicでも配信されておらず、レコチョクでも販売されていないのは少し残念ですが、今回のレビュー記事を読んで気になった方はぜひApple Music、iTunes Store、moraいずれかからチェックいただけると幸いです。

東方アレンジだけではないmikoさんの魅力!多くの方にも楽しんでほしいものです。

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