そろそろまともに料理ができるようになっておかないと…
こんにちは、雷奈(@raihatori)です。
30歳になったので、結婚も考えないといけない時期。旦那さんをサポートするにはちゃんと料理ができるようになっておかないといけませんね。本気で料理を勉強しないと。
そうそう、料理といえば…最近は料理を題材にしたとても愉快な漫画をよく読んでおります。今回はその漫画の紹介を書いてみたいと思います。
ようこそ、なぎさ食堂へ
ご紹介するのは藤沢カミヤさん(@kami8san)による漫画「なぎさ食堂」(竹書房刊・単行本全3巻)。
主人公である料理好きな女子高校生・栗原なぎさが、幼馴染みの小林かなこ(かなちゃん)、クラスメイトのお嬢様・飯島千明(ちーちゃん)とともに自宅で「なぎさ食堂」を開いてクッキングを楽しむ日常系4コマ。
ほとんどの回で展開のフォーマットが固定されており、前半は学校等キッチン以外の場所におけるその回のテーマ料理についての他愛のない会話がメイン。そこから後半、なぎさの家での「なぎさ食堂」へと繋がっていきます。この自然なストーリーの流れが読みやすさのヒミツ。
簡単メニューから本格スイーツまで豊富なレパートリー
作中で取り上げられている料理もバリエーション豊か。
おにぎりやトースト、コブサラダといったクッキング初心者でも簡単に調理できる料理から、オムライスやカレーライス、クリームシチュー等代表的な家庭料理。ローストビーフ、冷やし中華、ちらし寿司等季節の料理。さらにはガトーショコラやアイスクリーム、「エンガディナー・ヌストルテ」というくるみとキャラメル入りのタルトといった本格的なスイーツにまで及びます。
食材も、完成後の料理も丁寧に描かれており、まるでそこに食材や料理が実際に置いてあるように見えてきてしまいます。それ以上に、調理の行程や完成後の実食を心の底から楽しんでいるなぎさ達が幸せそうで本当に羨ましい。
私も高校時代、気の合う友人とこんな時間を過ごしたかったです。仲のいい友人がいなかったことが悔やまれる。
漫画の中とはいえど、見ているだけでお腹が空いてきそう…。
お嬢様・千明の心の成長にも注目
「なぎさ食堂」の読み応えポイントは多数あるのですが、私が特に注目してほしい部分はお嬢様である千明の「心の成長」。
中学校までは名門私立校へ通っていた千明は、父の方針により公立の高校へ進学することに。そこでなぎさ・かなこと出会い、気の合う仲間と料理を通じて交流する楽しさを知っていきます。
最初は無表情でいることが多かった千明も、なぎさ・かなことの触れ合いを重ねてだんだん表情が豊かに、そして積極的な性格になっていく様子が上手く描かれています。少しずつ心が通い合っていく様、いいですよね…☆
高校3年間を通して描かれる、料理と友情の青春物語
単行本は全3巻、話数は全38話。竹書房発行の月刊漫画雑誌「まんがくらぶ」の2013年(平成25年)9月号から2016年(平成28年)12月号までの約3年間に渡り連載された作品です。
高校入学から間もない第1話から始まり、第19話で2年生に、第31話で3年生に進級。最終回となる第38話では「大学受験の本番が近くなったため、受験が終わるまでなぎさ食堂をしばらくお休みする」ということで物語にピリオドが打たれます。
この3年間の中で、なぎさ達は様々な料理のクッキングに挑戦するのですが、単行本第1巻に収録されている一部の回では自分たちでの調理をおこなわず、純粋に「食事」を楽しむエピソードもあります。
例えば夏祭りでりんご飴、チョコバナナ、綿あめ等出店のお菓子に舌鼓を打つ、学校帰りに喫茶店へ立ち寄ってケーキを囲んでティータイムを嗜む、お泊り会の夕食に宅配弁当を頼む。
ごく普通に食事を楽しむ女子高校生としてのワンシーンも織り込まれていてボリュームが満点、心も満腹な一作なのです。
クッキングのお供にしたい一作!
今回は、藤沢カミヤさんによる読んだ後にきっとクッキングしたくなる漫画「なぎさ食堂」をご紹介しました。
料理する時のお供にレシピ本を使う方も多いと思いますが、この「なぎさ食堂」もクッキングのお供に加えてみてはいかがでしょうか。電子レンジ加熱の待ち時間等にパラッとページをめくれば、きっと料理の完成より一足先に美味しい幸せを感じることができますよ。…多分。
「なぎさ食堂」はレシピ本じゃないけど、
料理を練習する時のモチベーションアップに役立つかも♪
なお、現在(2021年2月時点)藤沢カミヤさんは竹書房のWebコミックマガジン「ストーリアダッシュ」にて最新作「うめともものふつうの暮らし」を連載中です。
猫を擬人化したような姿をしている双子の姉妹・うめ(姉)ともも(妹)のごく普通の日常生活を緩やかに描いている作品です。単行本も既に第1巻が発売中ですのでこちらもぜひご注目を。