フォーク感覚でラフに楽しむクリスチャンミュージック。アルバム「Love Song」(Love Song)のご紹介

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定額制音楽配信は未知の曲との出会いが楽しいよね。
こんにちは、雷奈(@raihatori)です。

本格的な音楽(アルバム)レビュー記事に初挑戦します。

音楽のレビュー関係については、以前「2020年に出会った良曲5選」というテーマで執筆した経験がありますが、1枚のアルバムにフォーカスしてのレビューは今まで書いたことがなかったので今回挑戦してみることにしました。

今回はアメリカ出身の5人組バンド「Love Song(ラブソング)」が1972年(昭和47年)にリリースした1stアルバム「Love Song」をご紹介します。2021年7月にApple Musicに再登録後、よく聴いているアルバムの一つです。

某ネットラジオ番組で紹介されていたことをきっかけに興味を持ち、Apple Musicでも配信されているのを見つけて聴くようになりました。

【Apple Musicで聴く】

【Spotifyで聴く】

Love Songってどんなバンド?

日本ではLove Songのことをご存じない方が圧倒的に多いことでしょう。それもそのはず、このバンドはクリスチャンミュージック専門のバンドなのです。

クリスチャンミュージック…主にクリスチャン(キリスト教の信者)達の間で歌われる讃美歌の別称。ゴスペルとも呼ばれます。

厳密には伝統的な讃美歌とは別のジャンルであるため、「CCM(コンテンポラリークリスチャンミュージック/現代的キリスト教音楽)」というジャンル名で呼ばれることもあります。

CCMのイメージとしては、「ポップスに近い雰囲気で作られた、親しみやすい讃美歌」と考えていただければ分かりやすいでしょう。

讃美歌といえばよくテレビ番組でも使われる「アメイジンググレイス」や、クリスマスシーズンになると絶対耳にするであろう「きよしこの夜」等を思い浮かべるかと思いますが、そのような伝統的讃美歌とはかなり雰囲気が異なります。

話をLove Songに戻すと、1970年(昭和45年)にチャック・ジラード(Chuck Girard)さんを中心にカルフォルニア州のオレンジ郡コスタメサ市で結成されました。

オリジナル(スタジオ録音)アルバムを2作、ライブアルバムを1作リリースした後1976年(昭和51年)に一旦バンド活動を停止。一部のメンバーのソロ活動を経て1994年(平成6年)にバンドとしての活動を再開し現在も現役で活動を継続しています。

「Love Song」全曲ミニレビュー

ここからは「Love Song」に収録されている全12曲のミニレビューをお送りしていきます。英語の楽曲なので、歌詞については解釈が間違っているかもしれませんが何卒ご容赦くださいませ…。

  1. A Love Song
    イントロの立ち位置なので約2分弱という短い曲なのですが、緩やかにアルバムの世界に誘う曲調が良き。ジャケ写には「A Love Song」の楽譜が写っています。

  2. Changes
    アップテンポで勢いがある印象。序盤のテンアゲ(テンションアゲアゲ)ソングと言えよう。曲の終わりがビートルズの「I Want To Hold Your Hand(抱きしめたい)」に似ている気がする。

  3. Two Hands
    その曲名のとおり、両手で包み込まれるような優しいハーモニーが心地良い。アコギの音色も綺麗。

  4. Little Country Church
    田舎にある小さな教会での礼拝を題材にした曲。まるでピクニックに行くかのような愉快な曲調。

  5. Freedom
    曲全体での展開が面白い。声のトーンもそうだが、コードもメロからサビへ向かっての急上昇感、その後アウトロへの降下がすごい。将来作曲する際の重要な参考曲となりそう。

  6. Welcome Back
    「キリストの元へお帰りなさい」というメッセージがテーマ。曲中の約80%(個人的感覚)で「Welcome Back」の歌詞が繰り返し使われているのだが、その上でメインの歌詞が重なっている構造。

  7. Front Seat, Back Seat
    人生を車の運転に例えて、「全てを神様にお任せしよう」と神と二人三脚で生きていこうという趣旨の歌詞…なのかな?

  8. Let Us Be One
    サビではマクドナルドのCMジングルのあのメロディー(パラッパッパッパー♪)に類似した部分が登場する。間奏のアコギソロも聴き所。

  9. And The Wind Was Low
    ボーカルと伴奏がそよ風のように流れていく…。穏やかな風が吹き抜ける草原にいるようなイメージ。

  10. A Brand New Song
    このアルバムの中では一番の「推し曲」です。Aメロの歌い出しが最高。いつか自作の曲を作る時はこのAメロのコード絶対使う。

  11. Feel The Love
    このアルバムの中で一番演奏時間が長い曲。本編ラストの楽曲らしく、サビを始めとして壮大な作りの曲調となっている。

  12. A Love Song -Reprise-
    アルバムのラストを飾るのは、オープニングトラック「A Love Song」のリプライズバージョン。聴き終わりの余韻にじっくり浸ろう。

推し曲「A Brand New Song」をもう少し語る

全12曲の中で一番好きな曲(推し曲)である「A Brand New Song」についてもう少し詳しく語りたいと思います。

先述の全曲ミニレビューでもお話したのですが、とにかく歌い出しのコードとメロディーがとてつもなく素晴らしい。始めて聴いた時は「こんなに歌い出しが素晴らしい曲があったのか」と感動したものです。

私も機会があれば、いつかはオリジナル曲を作曲してみたいと考えているのですが(VOCALOIDやCeVIO、Synthesizer Vを使った曲作りもしてみたい)この曲は一つの目標になりそうですね…。

そのくらい、「歌い出しすげぇ!!」と豪語したい曲なのです。実際に聴いていただければ、きっと少しはわかっていただけるはず。Apple MusicやSpotify等定額制配信サービスに加入されている方はぜひ一度聴いてみてください。

公式サイトでは歌詞とコード譜が掲載されているぞ

今回はアメリカ出身のクリスチャンミュージックバンド「Love Song」の1stアルバム「Love Song」のレビューでした。

クリスチャンミュージックということで、宗教に抵抗のある方は尻込みしてしまうかもしれませんが、このアルバムに限らずLove Songの楽曲はフォークソングに近いラフな作りとなっているのでキリスト教の信仰を持っていない方でも気楽に聴くことができる作品に仕上がっているのではないかなと思います。

※念のため申し上げておきますが、私もクリスチャンではございません。

なお、Love Song公式サイトのアルバム情報ページでは全12曲の歌詞とコード譜が掲載されています。作曲の勉強をされている方にとっても有益な参考資料になりうるので、活用してみてはいかがでしょうか。

休日にリラックスしたい時のBGMとしてでもおすすめですぜ。

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